昨夜は新宿で、三三、白鳥、両極端の会
三三さんと白鳥さんという
キャラのまったく違う二人の落語会です。
いつも、どちらかが宿題をだすのですが
今回は、お互いに宿題を出す
という試み。
アフタートークで出された宿題は、こんな感じ
白鳥さんから三三さんには
「俺の新作から落語家が出てくる噺をやって」
三三さんから白鳥さんには
「文七元結をテーマにした噺をやって」
噺家なら、なんでもできると思うでしょ?
でも、タイプがぜんぜん違うので
三三さんが白鳥さんの新作落語をやったら
壊れちゃう・・・
一方、白鳥さんが文七元結・・・
ちゃんと覚えられるのかなあ(失礼
二人トーク
いつまでも聞いていたいくらい(笑
落語会の裏話がいっぱい
「みなさん、ここで話したことは
blogなどに書かないように」
「そういっておいても
必ず書くヤツがいるんだよなあ」
まずは、白鳥さんから
演者の名前を書いた紙を
三三さんがめくって舞台のそでにひっこむと
紙がちょっと斜めになっていて
後ろにいた女性が、ひとこと
「雑だなあ」
私は特に気にしてなかったのですが
これで、なんだかこの斜めにひっかかってる感じが
白鳥さんの噺のあいだ
ずっと気になってしまった・・・
でも、昨夜の白鳥さんの落語の破壊力すごかった
白鳥さん、女性落語家の育成?にもかかわっているそうで
若手女性落語家から
女性目線の噺を作って
と頼まれているそう。
落語といえば、男性の話で
それを女性が演じる、というのは難しい
なので、女性目線で、女性が語る
というように変えられたら
女性が演じても、変じゃないのかなあ?
そんな話がでたな
みんなが好きな 芝浜 も
私にはDVでモラハラな夫の噺に思えて
特に立川流のがダメです。
(それだけ真に迫って上手、ということなのだろうけど)
文七元結も、自分の娘が吉原に売られてるのに
それより困ってる商人の男性を助けるって?
まあ、そんなふうに考え始めたら
きりがないのだろうけど・・・
そんなモヤモヤを吹っ飛ばすかのような
白鳥さんの 女性版 文七元結でした。
あースッキリ(笑
一番悪いのは、文七なんじゃん!
ばくち打ちの父親と
碁が好きな文七と
女性たちがチカラをあわせて、お仕置きする。
白鳥さん、すごい!
途中から、白鳥さんに、喬太郎さんが乗り移ってるかのようだった
あれ、いまの喬太郎さん?って
何度も思っちゃった。
お仲いり
白鳥さんの文七がすごかったから
三三さん、大丈夫かなあ
負けるなよ~
それにしても白鳥さんの話に何度もでてきた
「しどきん」
支度金(したくきん)のことかなあ
江戸時代は しどきん って言い方したのかなあ
三三さんは
白鳥さんの新作の中から。
西部劇のような噺なのだとか
新宿末ピロ亭のすぐ近くで
ジャニーズが寄席を始めた
末ピロ亭に出演するはずだった喬太郎師匠が
ジャニーズに引き抜かれてしまい
怒った末ピロ亭の経営者がジャニーズに乗り込んで・・・
実在する落語家と
実在するアイドルが次々でてきて
もちろん根岸のほうの兄弟落語家も出てきて・・・
あ、やっぱりそこで下げるのね(笑
白鳥さんの噺が すごかった んだけど
ひょうひょうと噺に入った三三さんも
途中から白鳥さん・・・は乗り移ってないけど
この両極端の会でしか見られない三三さんだった。
アフタートーク
白鳥さんが
「お仲いりのときにメールきてさあ
支度金は しどきん じゃなくて
したくきん だから」って
そう読むのか~
三三さんが
師匠、CDとかじゃなく本で(落語を)覚えようとしてるでしょ
だから しどきん て言っちゃうんですよ
だって、俺には しどきん としか読めなかったんだよ
ネタなのか、素なのか
漢字が読めない、ことも時々言ってる白鳥さん
そういえば、喬太郎さんたちとの会で
白鳥さんが扇子をキセルに見立てて煙草をすうシーンで
白鳥さんの所作が
「それじゃあ、火がついてない」
と喬太郎さんに注意されたそう
あ、ほんとだ
白鳥さんのは
煙草をキセルにつめて、すぐに吸う
正しくは
煙草をキセルにつめて
かがんで、種火?をつけて少し吸って、火をつけて
上体を起こして、深く吸う
そういう一連の動き
いままで何気なく見ていたけど
大事なことだったんですね。
このキセルを吸う所作ひとつでも
「俺って、まだまだ伸びしろがあるなあ」
と白鳥さん(笑
次回の両極端の会は来年?
お互いの宿題は、白鳥さんのHPで発表されるそう
両極端と言いながら
三三さん、少しずつ白鳥さんに近づいているような?
一方、白鳥さんは、全然!三三さんに近づいてない(笑
最初に三三さんの落語を聞いたときは
若いのにこんなに出来上がってて
これからどうするの?
と思ってたけど
三三さん、変化してる!
古典の三三さんもいいけど
こんなふうに、ちょっと壊れた?(失礼)
三三さんも、面白い。
特に昨日は、神回、だったなあ。
本日の演目、2か所に貼ってあったけど
手書きなので、こちらのほうが読みにくいと
撮影していたお客様が言ってました。
確かに(笑
音楽でも落語でも
その時限りのライブだから面白いんですよね。
年度末で仕事が忙しかったけど
たくさん笑って、すっかり、すっきり!でした。
あー落語って面白い!