お鮨の話(笑
海のない県にある田舎から出てきて東京で就職し
実家へ帰ろう、と送別会で連れていかれた銀座のお鮨やで
お鮨の美味しさに目覚め
それには自分で稼いでお鮨やへ来れるように
と転職し、資格を取り、時代はバブル
仕事に恋に頑張りながら、お鮨やさんに通い・・・
鮨ネタと、それが旬の季節、その当時のことなどとともに
物語はすすんでいきます。
ヅケ、私も好きだあ~
自宅では鰹を食べるときに
ニンニクのスライスとお醤油でヅケにしていただきます。
この本の主人公は、
送別会で連れていかれた銀座のお鮨やさんで
初めてヅケというものを知り、その美味しさに感動します。
会社をやめて、実家に帰ることを知ると
若い板前さんが
「残念だ、もうすぐシンコの美味しい季節なのに~」
シンコってなに、それを食べてみたい
実家へ帰るのはもう少し先延ばしにして
もっと収入の良い仕事に転職しよう
と決心するのです。
ガリ
ガリも好きだ~
もう、ガリだけで、サワーやハイボール
何杯でも飲めちゃう(笑
そのお店のガリの味ってありますよね。
イカの章では
イカはもちろんだけど
餃子は酢だけで、とか(私もそう!)
美味しいパエリアの作り方とか
そういえば以前、オークラの売店に
パエリアが鍋ごと売られてて
友人の家に行くときに持ってったなー
その後、その友人はすっかりパエリアに目覚め(笑
得意な料理の1つになってるそう。
今年は年の初めからイカの不漁が伝えられ
もう美味しいイカは食べられないのかー
イカ飯は?
塩辛は?
と心配してたけど、稚内のほうで?
とれているというニュースもありました。
ねっとり甘い美味しいイカを食べたいなあ~
ウニって1年じゅうあると思ってたけど
夏が旬なのですってね。
以前、6月に札幌へいったとき
いまウニが美味しいよーと言われ
中央市場でウニを食べたら
ほんとうに美味しくて
ムラサキウニとバフンウニの塩水につけたの
自宅に送ったっけ。
美味しいウニは、ほんとうに美味しいよね~
サバ
私も昔は好きじゃなかったけど
それは脂がのりすぎてたり
みょうにパサパサしてたり、だったせいかも。
この章では、まさにバブルのころで
1万円札を振ってタクシーを止めるシーン
六本木からの帰り道
タクシーぜんぜん拾えなかったよね。
六本木から渋谷まで歩いて
NHK方向から流れてくるタクシーにやっと乗れて
それに懲りてからは
「何があっても電車で帰る」
ようにしています。
まあ、いまじゃ早寝なので(笑
そんな遅くまで飲んでられない
昔は体力があったんだなあ。
トロ
この章では、地上げ屋まででてくる
この頃って地価が異常なことになってて
青山紀ノ国屋の近く
いまマックスマーラがあるところに
ガソリンスタンドがあり
そこのお兄さんに
「このへん、ガソリンが高いから
(たしかその時でハオイク170円くらいだった)
もっと郊外で給油したほうがいいよ」
って言われたっけ。
その近くの駐車場も、当時1か月75000円とかしてて
そこに住めるね、なんてみんなで話してた。
この後、ギョク、タコ、エビ、サビ
と続きます。
下北沢の福元さんが、まだ澤というお店だったころ
若い女の子がひとりで食べに来てて
さんざん悩んで
ギョク・・・といったときに
周囲のオトナたちが、
そんなに緊張しなくて、いいんだよ
ふつうに、タマゴって言って、いいんだよ、と。
板前さんが、何にします?って聞いて
なかなか注文しないから
10人くらいしか座れないカウンター全員が
みょうに緊張しちゃった(笑
澤さんでは、隣にすわった背広姿のおじさま
どっかで見たよなあ
私、このおじさん、知ってるよなあ
って思ってたら、西麻布にあるイタリアンのシェフでした。
「魚の勉強にきました」って(笑
六本木のお寿司屋さんでは
青山のイタリアンのシェフや(こちらはすぐに顔がわかった)
レーシングドライバーや
サカモト教授とも遭遇した。
私の左隣で、バルタン星人のライターをカウンターに置いて
ああ、この人ってタバコをすうんだ、と思った。
いまは知らない、バブルの頃、もう大昔のことですよ。
タコの桜煮も、お店によって違うよね
クセのない麦焼酎の水割りに
ワサビをといて飲むのも好きだ。
柚木さんは、ほんとにウマくて
女の子のことが、よくわかってると思う。
最初は仲良しだったと思ってたのに、そんな仕打ち・・・
最初はイヤな女だと思ってたヤツに助けられたり・・・
お鮨と、バブルの時代に頑張ってた女の子と
その恋と友情の物語、かな。
50代以上の女性なら、あったねー、そんなこと
と思い出しながら、読めるんじゃないかな
そんなオススメな1冊です。