コトコトというタイトルから
お料理の本なのかなあ?
と思っていたら、アラフォーの娘が
70歳の、若年性アルツハイマーの母親を介護する
というお話でした。
あ、もちろん、コトコト、お料理のお話も出てきます。
介護するほうがアラフォー(38歳~40歳くらいまで)なので、かなあ。
それくらいだと、周囲のお友達も介護とかまだしてないだろうし
ひとりで全部やると、張り切ってしまうの、理解できます。
弟のお嫁さんに、お母さんのことをお願いするのも
お嫁さんが介護経験がなかったら
母親が徘徊しちゃうかも?とか
想像できないと思うし。
ずっと喋ってると、あれ?と思うこともあるけど
30分とか、1時間とか、
短い時間しか一緒にすごさないと
本当の症状が見えてこないことって、あるんだよね。
ってゆーか、この主人公、一人で頑張りすぎ
読んでて私が倒れそうだった(笑
でも、長男、長女って、みんなそうかもしれないね。
もっと行政に任せればいいのに
もっと誰か(他人でも兄弟でも)に頼ればいいのに
結果、長女は過労で倒れてしまう。
そして、介護に頑張ってた長女よりも、
弟夫婦や、同僚のほうが
介護施設のお母さんに会いに行ってたりする。
仕事しながらの介護は、すごく大変。
いきなり休むなんて、と言う人もいる。
でも、年をとった親は突然体調を崩すものだし。
建前だけでは、生きていけない。
主人公のお母さんが料理好きで
お母さんの料理ノートが出て来ます。
うちは母がフルタイムで働いていたので
子どもの好きなもの、よりも
当日母が買い物をできたもの、が食卓に出てきた。
そして、それを「美味しい」というと
その後、何日も同じものがでてきた。
子どもだったから、何の疑問も持たずに食べてたけど(笑
当時は親に逆らう、とか、ありえなかったし。
私はそういう家で育ちました。
私の母の味、というと
けんちん汁、煮ぼうとう、かな。
当時、うどんやほうとうなどの麺は
自宅で作りました。
当日も美味しいけど、翌日も美味しかったなー
汁を吸ってふやけたほうとうを鍋で温めて、バター落として(笑)
あ、黒糖を使った蒸しパンや
自分でヨモギを摘んできて作る草餅も、好きだった。
素朴だなあ(爆笑
facebookを見ていても
いまのお母さんは、子供の好きなものを
リクエストされたものを作ってあげていて
偉いなあ、と思う。
私は楽しめたけど
実際に介護経験がある方にとっては
ちょっと生ぬるい?
そんな都合よく?
って思う1冊でした。
(あくまでも個人的な感想です)